GameReport <観戦記>

2009年6月20日(土)龍谷大学戦 @EXPO

龍谷戦

久しぶりの快勝であった。この春、大阪教育大学に初戦で勝利したものの、それ以降は全敗。しかも、オフェンスのタッチダウンはゼロという無残な結果が続き、秋の入れ替え戦出場など遠い話になっていた。対する龍谷大とは3年ぶりの試合となる。3年前は当時2部で圧倒的な力を誇り、その年結局入替戦でも大勝を誇った龍谷大に完膚無きまで叩き潰された。3年前を体験している見る側としてはあまり良いイメージがない相手ではあったが、現役たちは見事に勝利してくれた。

【第1Q】

龍谷戦

試合開始早々、阪大ディフェンスは安定・安心な立ち上がりを見せてくれた。このクォーターでは一度もフレッシュを許さず、龍谷大学陣地4ydsから開始された龍谷大オフェンスのシリーズでは、相手のファンブルにより先制点となるSAFETYを奪った。

≪阪大 2−0 龍谷大≫

オフェンスもダイブプレーで5〜10yds連続してゲインし、珍しく?いい立ち上がりを見せた。フロント陣は安泰のようである。2ndシリーズでは、1st downでオプションプレーからピッチを受けたRB #4木村がサイドライン際を駆け上がり、いきなり44ydsをゲインした。先の試合からロングゲインといえばどうも木村のようである。

龍谷戦

敵陣28ydsからとなった攻撃はまずランプレーによりフレッシュを獲得し、今シーズン阪大オフェンスの鬼門となっているレッドゾーンに突入した。敵陣18ydsからRB #4木村によるパワーブラスト。ブロックが決まり、木村は一線を抜けGoal前4ydsまで走り込みタックルを受けた。 そのまま倒れることなく進もうとした木村に数人が掴みかかっていきボールは掻きだされグラウンドに落ちたボールを龍谷大の選手がリカバー。ファンブルロストとなった。「自滅によるチャンスの喪失」この春何度この手の言葉を書いただろうか。観客席からは「またか」という溜め息が漏れていた。

【第2Q】

龍谷戦

悪い流れを引きずり、この試合もオフェンスはタッチダウンを決められずに終わってしまうのではないかと心配されたが、このクォーターで一気にその心配を払拭してくれた。まずは第1Qの終わりから始まったシリーズでSB #1丸岡へのパスとQB #11吉田のランプレーにより敵陣28ydsまで攻め込み、K #29井上が45ydsのロングキックを決めた。

≪阪大 5−0 龍谷大≫

次の阪大オフェンスのシリーズ、敵陣43ydsから始まったシリーズではWR #88川本にパスを通し、3rd down‐4ydsとした。ここで、二回生RB #17森山がオプションからOLBのブリッツとすれ違いつつピッチを受け、レシーバー達のブロックの間を駆け上がった。森山はエンドゾーンまでの37ydsを走り切り、久々のタッチダウンを決めた!!およそ2ヵ月ぶりのタッチダウンにベンチも観客席の応援団もみんな湧き上がっていた。これには本当にホッとした。 キックはスナップが乱れたために失敗し、6点の追加点。

龍谷戦

≪阪大 11−0 龍谷大≫

選手たちも肩の力が抜けたのだろうか、追加点で勢いに乗った阪大オフェンスは前半最後のシリーズでもTE #12松岡へのパワーフェイクからのパス、RB森山のランで敵陣深くまで攻め込み、QB吉田がエンドゾーン内のRB #27高御堂へのパスを成功させ2本目となるタッチダウン!!パスキャッチをしたこともなかった2回生RBの活躍に本人もベンチも大騒ぎであった。

龍谷戦

≪阪大 18−0 龍谷大≫

阪大オフェンスがこのクォーター16点をスコアボードに積み上げている間、阪大ディフェンスは完全に龍谷大オフェンスを抑え込んでいた。3年前の龍谷大戦で散々阪大を苦しめたRB #9上野のゾーンからのランを、屈強なディフェンス、特にDL #97大家が龍谷大OLを圧倒し尽く潰していたのである。結局このクォーター、1度のフレッシュしか許さなかった。

【第3Q】

龍谷戦

阪大オフェンスは前半の勢いに乗りたいところだが、このクォーターでは肝心なところでパスが決められず失速していた。タッチダウンを決めることが出来たもののパスという大きな課題は改善の目途が立っていないようである。

対してディフェンス陣はこのクォーターでもその強さを見せつけ、今クォーターでは龍谷大オフェンスに一度もフレッシュをさせなかった。所々に混じっている若い選手が気にかかるディフェンスではあるが、この試合第3Qまででたった一度のフレッシュしか許していない。なんとも安心して見ていられるディフェンスであった。

【第4Q】

立ち上がり、もう時間がない龍谷大はパスによりオフェンスを組み立てた。QB #8川西が安定してドロップバック、プレイアクションのパスを成功させ、この試合では初めてドライブし40yds前進した。しかし、ランが出ずパス頼みであったためにQBへの負担が大きく、パスを決めきれなくなり、阪大陣地に入り込んだところで4th downギャンブルに挑戦し失敗に終わった。

続く阪大オフェンスは京大戦に続き、WR #88川本がリバースプレーでロングゲインを獲得し、Goal前9ydsまですぐさま攻め込む。中のランプレーでゴリ押ししていき、4th−down Goal Lineまで1yds残ったところでQBスニークによりQB吉田がとどめとなるタッチダウンを決めた!

≪阪大 25−0 龍谷大≫

龍谷戦

このタッチダウン後のKick Offで龍谷大Ret #21川世がボールをファンブルロスト。この試合阪大にとっておそらく最後の得点チャンス、敵陣31ydsからの攻撃権を得た。今までの試合ではKickやDefenseの好プレーにより得た敵陣深くからの得点チャンスをすべて逃していただけに、最後はきっちり締めてもらいたいものだと思っていたがそれも杞憂に終わった。

1st playからWR #7羽黒へのパスが決まり29ydsをゲイン。このシリーズ3プレー目、RB森山がダメ押しのタッチダウンを決めた!!

≪阪大 31−0 龍谷大≫

龍谷戦

最後となる龍谷大オフェンスは再びパスを中心に攻め込み、今度は阪大陣地深くまで攻め込んでいった。完封だけはされまいと、要所要所でのパス成功で勢いに乗る龍谷大は3rd down−G前4ydsのプレーでブーツを選択。フェイクを入れ、QBが振り向いたところにDL #47楠田がQBサックを決め11ydsのロスを奪い、龍谷大オフェンスの望みを絶った。4th down−15ydsとなった龍谷大はギャンブルを試みたが失敗し、結果阪大ディフェンスは完封した。

≪阪大 31−0 龍谷大≫

龍谷戦


春初戦以外は全敗、オフェンスがタッチダウンを取れないという最悪の事態のまま夏を迎えることがなくなり本当に良かった。負けがかさんでいた選手たちの自信に繋がればと思う。しかし、今回の勝利を得点差通りの力の差による勝利とは思わない方が良いだろう。実際にプレーをしていたオフェンスの面々が一番良く分かっていることだとは思うが。

また、得点チャンスを掴んでいながら自らのミスによってそれを逃していることは、この試合でも変わっていない。各ポジション・選手たちも当然課題が多くあるであろう。夏でそれらを改善し、是非今年こそ一部昇格を果たしてもらいたい。4回生たちを中心に気を引き締めなおし、後悔のないよう良い夏を過ごせるよう願っている。

<執筆 "さ">