GameReport <観戦記>

2009年6月13日(土)京都大学戦 @EXPO

同じ国立大学であり、日本一の経験をもち、一部リーグにて存在感を示し続けている京都大学GANGSTARS。ここ近年は同じフィールドに立つことはほとんど無かったが、阪大の選手たちとしては、特別な関心を抱いていたチームであろう。選手たちの試合前ハドルからも強い意気込みが感じられた。

【第1Q】

京大戦

阪大はオフェンス・ディフェンス共に決して圧倒されるということはないものの、京大に流れを持っていかれていた。阪大オフェンスはオープンのランを展開していこうとしたが、相手LB陣に数ydsのゲインに押さえ込まれていた。

このクォーター2つのシリーズを3回の攻撃で終わっていた。その間に京大オフェンスはフレックス体型からのダイブ、パワープレーにより、一気に45yds余りをドライブし、第1Q10分で先制のタッチダウンを決めた。

京大戦

≪阪大 0−7 京大≫

先制点を決められたものの、ライン戦で力負けしてはいなかった。京大OLが相手でもDL #97大家はその1対1での強さを発揮し、京大のダイブプレーを中央突破によりロスに押さえ込む場面も見られた。そして、オフェンスも先制点を決められた直後のシリーズ、オプションプレーからエースRB #4木村がピッチを受け、FBとTが開いた穴を駆け上がり9ydsをゲイン。ようやくフレッシュを獲得することが出来た。

【第2Q】

京大戦

第2Q開始直後、阪大オフェンスはカウンターをコール。約8ydsを獲得し、4th down−inchとなった。ここで、阪大はギャンブルを選択し1st downを獲得した。一気に勢いに乗りたい阪大はリバースプレーにより、WR #88川本が20ydsをゲイン!だが、ここでイエローフラッグが出される。オフェンスのホールディングが取られ、5yds下がりもう一度downを繰り返すことになってしまった。

自滅によりここでもモメンタムを持って行かれてしまうかと思えた次のプレー。パワーフェイクからのロングパスをQB #11吉田がボールをSFの奥へと走りこむWR #7羽黒へと高く放り投げた。これを羽黒はDB2人競り合いつつもがっちりと掴み取り35ydsを獲得。WR #7羽黒のファインプレーにより、阪大オフェンスは盛り返し、再びモメンタムを引き寄せ敵陣深くまで攻め込んだ。

京大戦

が、残り5ydsというところでRB #4木村がボールをファンブル、京大にリカバーされてしまう。京産戦に続き、またしても得点チャンスを自らのミスにより逃す光景に観客席からはため息がもれていた。

そんな中、阪大ディフェンス陣は京大オフェンス陣相手に一歩も引かずにこらえていた。パスを多用して攻め込む京大オフェンスにフレッシュを許しながらも、阪大ディフェンスの要であるDLが激しいプレッシャーをかけていた。時には京大OLを圧倒する場面も見られ、オープンのランフェイクの中からのQBランをDLがOLを押し込み、ロスに終わらせていた。追加点は許さなかった。

≪阪大 0−7 京大≫

【第3Q】

京大戦

後半開始早々、京大オフェンスはテンポの良い安定したドライブを見せた。アンダーゾーンの大外を狙ったクイックパス、インサイドのクイックヒットとパワーランを繰り返し、フレッシュを獲得し続けた。QB #17今村がこのシリーズ、CBのプレッシャーをものともせずに、パスを非常に高い確率で通し続けたため、阪大ディフェンスは京大オフェンスの攻撃をコントロール出来ず75ydsの長いドライブを止めることが出来なかった。最後にはGoal Line前からのダイブで押し込まれ、大阪大学は2つ目のタッチダウンを奪われた。

≪阪大 0−14 京大≫

2本差を追う阪大オフェンスは第3Q終了間際、リバースによりWR #88川本が再び20ydsをゲイン。敵陣レッドゾーンまで攻め込み、このクォーターを終了した。

【第4Q】

京大戦

阪大オフェンスは第4Qを敵陣レッドゾーン内、3rd down 6ydsで迎えた。パワーからのカウンターにより、フレッシュ獲得を狙った。京大ディフェンスはここでフェイクにかかったのだが、大外から入ったOLBブリッツがキャリアと後1歩ですれ違うというところで、ギリギリタックルを決める。阪大は4th downで3ydsを残してしまった。

14点を追う阪大オフェンスはFGKが決まる距離ではあったものの、アグレッシブにタッチダウンを奪うべくギャンブルを選択した。この4th down、QB #11吉田がTE #83山本へのパスを成功させ、残り10ydsとした。エンドゾーンを完全に射程圏内に捕えた阪大はまずWRへのフェードのパスでタッチダウンを狙いに行く。しかしこれはボールがサイドラインを大きく割り、失敗。2nd downでRB #4木村のランにより、残り3ydsまでボールを進める。

ベンチ、観客席ともにこの試合一番の盛り上がりを見せた。

しかしまたしてもイエローフラッグが飛んだ。オフェンスの背後への不正なブロックによる罰退であった。これにはサイドラインの選手たちも落胆の色を隠せないでいた。

京大戦

残りydsが一気に20ydsとなり、阪大は4th downでFGKを選択。しかし、蹴られたボールはポストからは逸れ、再びチャンスを逃した。 嫌な流れを引き渡された阪大ディフェンスであったが、このシリーズ、全く持って京大オフェンスにドライブを許さなかった。Punt Defenseでの反則により、フレッシュを獲得される場面は見られたが、3rd down 残り2ydsで京大のダイブプレーをきっちりとノーゲインに抑える。一切力負けはしていなかった。続くPunt Defense では、DLが京大Punt Coverチームのブロックをすり抜けPuntをブロックするビッグプレーを見せた。これにより、阪大オフェンスは今試合3度目のチャンスを迎える。

ここで決めなければ、負けが決まってしまうというシリーズ。RB #4木村、RB #17森山2人のバックのキャリーにより、敵陣5ydsまで攻め込んだ。阪大はパワーからのQBブーツを選択、対して京大はOLBをブリッツさせブーツしているQBを狙ってきた。投げ捨てる暇もなくOLBにタックルされ、10ydsのロスとなった。3つのdownが残っていたものの、残り15ydsが遠く、タッチダウンまでたどり着くことが出来なかった。

京大戦

京大オフェンスは自陣7ydsからのオフェンスとなる。2つのパスを失敗し、3rd downでスプリントからのパスを試みる。DL #47楠田が激しいラッシュをかけ、QBを追い込む。これに対して京大OLはたまらずに背後への不正なブロックをしてしまい、阪大ディフェンスはセーフティーを奪い取った。

≪阪大 2−14 京大≫

最後の2minutes、阪大オフェンスはパスを多用し、どうにかタッチダウンを奪いに行こうとしたが、届かなかった。

京都大学相手に期待以上の勝負をしてくれたように思う。しかし、内容としては春の第2戦からの問題が全く解決されているように見えなかった。もしかしたら、京都大学相手に勝つことが出来たかもしれない。この敗北を重く受け止めてほしい。

次戦は春シーズン最後の山場とも言える龍谷大学戦。ここでも負けてしまっては、秋へと本当に大きく響いてしまうだろう。負けは許されない。TRIDENTSの底力を見せてもらいたい。

<執筆 "さ">