GameReport <観戦記>

2009年6月07日(日)名古屋大学戦 @名大グラウンド

近年、阪名戦では互いにホームチームが勝利するという流れが続いていた。昨年度二部優勝を果たし、一部を目指すチームである以上、その程度の流れを断ち切るだけの力は見せてほしい試合であった。

【第1Q】

名大戦

阪大オフェンスは、今季初のスタメン出場となるQB #11吉田が試合開始直後、ショートパスを1本2本とテンポ良く決めていった。ここまでの2試合、不振が続いていたパスチームとしては良いスタートをきれていた。しかし、1stシリーズ以降、ブリッツによるプレッシャーもあってか、ミドルレンジ以上のパスはことごとく失敗に終わった。また、ランもオプションからのランを度々展開していたが、ほぼロス付近でのタックルを受け、攻め手をかいていた。そんな中、パントカバーチームの好カバーにより、敵陣30yds付近から攻撃を展開するチャンスを得る。先制点のチャンスであったが、ここでも攻め込むことが出来ず、フィールドゴールトライ。これは失敗に終わった。

名大戦

対して、阪大ディフェンスは1stシリーズから、パントカバーでパンターのボールハンドリングミスにより自陣30yds付近からの守備を余儀なくされ早々にピンチを迎えた。名大オフェンスはここで1stプレーから一気にタッチダウンを狙うパスをコール。しかし、これを前試合に続いて、またしてもCB #26 重良が自陣エンドゾーン内でパスインターセプト!窮地を脱することが出来た。

その後、名大オフェンスはクイックヒットと短いパスを重ね、じりじりと攻め込んでいた。QB #9 友枝のQBドローなどで大きなゲインを許したものの、DL #49村上のQBサックなどの好プレーにより長いドライブは許さなかった。

【第2Q】

このクォーターでは、阪大はパスを主体としてオフェンスを組み立てていった。ショートパスが決められる場面は見られたものの、ここでもブリッツを多用してくる名大ディフェンスにQB・パスプロが対処しきれず、ミドルディープ・ディープパスが決められなかったため、ほとんど1st down を獲得することが出来ずにいた。

名大戦

対する名大オフェンスは、ショートパス・ダイブ・オープンのランでリズムよく攻撃を展開していった。これに対し、3-4ディフェンスをひく阪大ディフェンスは4人のLBが活躍し、きっちりとタックルを決めたいところであったが、ブロッカーに阻まれ、中々リズムを断ち切れずに長いドライブを許した。

タッチダウンまで持ち込まれることは防いだが、この前半、特にオフェンスは見せ場などが一切なく折り返し点を迎えた。

≪阪大 0−0 名大≫

【第3Q】

大教戦同様に先制点を取ってリズムに乗りたいおきたい後半、名古屋大学のキックオフから試合は再開された。K #29井上がキックしたボールをRet #31若山が20yds強リターン。名大はハーフライン近くからオフェンスを開始した。前半と同様にベーシックなプレーでヤードを稼ぐ名大オフェンス。しかし、阪大ディフェンスもリバースプレーをL.O.Sで止めるなどし、大きなゲインを許さず、4th-down 9ydsまで追い込んだ。

名大戦

ここで、名大オフェンスはアグレッシブにギャンブルを選択。確実に止めておきたい阪大ディフェンスであったが、阪大側がオフサイドを取られてしまい、残り4ydsに。これをダイブプレーにより前進を許してしまった。

自陣深くまで攻め込まれてしまった阪大ディフェンスは、先制点はどうにか防ぎたいところであった。だが、力及ばずQB #1伊藤のQBドロー、RB #10桑原のスイープにより先制点を許した。トライフォーポイントは失敗、名大の6点リードとなった。

名大戦

≪阪大0−6 名大≫

続く阪大オフェンスはこのシリーズ、パスを多用せず、スイープとダイブを中心に時間をかけて攻撃を展開していった。ドライブは出来ていたものの、これという決め手となるプレーがなく、肝心のところでヤードを稼ぐことが出来ていなかった。ハーフライン近くで迎えた3rd-long。スクリーンをコール、名大LBはパスに反応して大きく下がっていたもののOLがブロックミスし、数ydsの獲得に留まり、相手陣まで攻め込むことが出来なかった。

【第4Q】

名大戦

名大に6点のリードを許したまま迎えた最終クォーター。前シリーズの流れのまま、阪大ディフェンスは名大オフェンスを止めることが出来ないでいた。長いパスは決めさせないもののショートパスを止めることは出来なかった。

名大オフェンスはパスで外に意識を向けた上で、次々と中からFBのランによりロングゲインを重ね、一気に阪大エンドゾーン前まで70yds近くをドライブしていった。そして、最後は再びFB #24西垣が阪大ディフェンス中央を突破。エンドゾーンまで10ydsを駆け抜け、2本目のタッチダウンを決めた。トライフォーポイントは失敗した。

名大戦

≪阪大 0−12 名大≫

2本のリードのまま残り4分で迎えた阪大オフェンス。残り時間からして、12点リードを覆すには十分な時間とはもう言えない状況で、自陣20ydsからの攻撃、残りは80yds非常に長いドライブが必要であった。モメンタムは完全に名大に持っていかれているように感じられたが、ここで阪大オフェンスはこの試合で一番いい流れで攻撃を見せた。

ダブルスロット体型からのショートパスとダイブプレー、間でトリックプレーを挟みリズムに乗って攻撃を展開していた。60ydsのドライブによりレッドゾーンまで攻め込んだ。残り時間は1分強となっていた。タッチダウンまで残り20yds。レシーバー4枚がストレートを走り、一気にタッチダウンを狙ったがこれはカバーされてしまい失敗。次にリードオプションを試み、相手SFが激しくピッチマンに上がってきたものの、5ydsのゲイン。4th-downで再びショートパスによりフレッシュ獲得を試みたが、最後の最後であえなく失敗に終わった。

名大戦

阪大オフェンスはまたしても得点することが出来ず、そのまま試合は終了。TRIDENTSは春2敗目を喫した。

≪阪大 0−12 名大≫

決してこのようなスコアで負けていいような試合ではなかった。オフェンス、ディフェンス共に秋に再び二部リーグで優勝し、一部との入れ替え戦に臨めるようなチームにはとてもではないが見られなかった。あと3戦。このまま終わってしまうようであれば、秋の一部昇格へとつなげていくことは出来ないかもしれない。

次戦は京都大学戦。今まで現役の選手たちが試合をしたチームの中でも、圧倒的に格上の相手であるであろうが、同じ国立大学のチーム。下馬評通りの試合にはなって欲しくない。

<執筆 "さ">