GameReport <観戦記 〜軌跡〜>

2008年11月15日(土)ブロック優勝校決定戦 京都産業大学戦 @EXPO

一部入替への切符をかけての名城大学との大一番は、大阪大・名城大共に一部への思いがぶつかり合った試合だった。

【第1Q】

試合は大阪大学のキックオフで始まった。自陣25ydsからのオフェンスとなった名城大学はワイドスプリットで仕掛けてきた。これに対し、阪大ディフェンスは冷静に対処していたように見えた。二度のランはフロントで止め、3rdロングとなったパスでは#1をつけたLB楠田選手がQBサックを見せるなど上々の動き出しだった。

これを受けてのオフェンスは4WR隊形からダイブやショートパス、オープンのランで敵陣の25ydsまで侵入する。今日もオフェンスのドライブを楽しめるかと思ったが、ここで交代違反の反則を犯してしまう、これでリズムを崩したのか再度反則を犯してしまい1st20ydsとなってしまう。ここでオプションに出るが、QB#11吉田選手がキープして走るもファンブル、これをディフェンスに抑えられ攻守交替となってしまった。立ち上がりが好調だっただけにもったいなかった。

この好機をモノにしたのは名城大学だった。自陣の30ydsからRBのランと快速QBのスクランブル、スクリーンプレイでドライブされてしまう。ディフェンスは相手の反則を誘うなど耐えていたが、全てを止めるには至らず、気付けばG前まで侵入されてしまう。一度はG前で踏ん張るものの最後はQB#12に左のオープンを突かれTDを許してしまった。

【阪大 0-7 名城】

先制を許した直後のオフェンスは今シーズンここまで好調のリターンチームによって自陣の32ydsから始まった。両TEの隊形からのランやパスでゲインするもの左オープンのランでロスタックルされてしまう。パントで攻守交替となるが、ここはディフェンスが踏ん張った。DL陣がよくランを止め、パスも失敗へと追い込みパントとする。大阪大学はLBのブリッツを多用し、攻めるディフェンスを見せていた。

【第2Q】

あまり良くない流れのまま1Q終了。ハーフラインからのオフェンスは相手の強力DL陣に対してなかなかドライブできなかったが、4thギャンブルに対してのディフェンス反則によって敵陣27ydsまで進んだ。しかし、またもやドライブできずに終わる。FGトライとなったが、K#29井上選手の蹴ったボールはHポールに当たって跳ね返されてしまう。スタンドから落胆の声が上がる。だが、ディフェンスの反則により再度チャレンジ、しかし今度はブロックされてしまい、攻守交替。追撃の狼煙を上げることは出来なかった。シーズン通して不調のFGキックがここでも出てしまった

これを受けてのディフェンスだったが、タックルミスなどもあってまたもやQBのキープランとスクリーンプレイでロングゲインを許してしまう。気付けばまたもやG前。最後はRB#6に右オープンを持ち込まれ再びTDを許してしまった

【阪大 0-14 名城】

こうなるとオフェンスもなかなかリズムが掴めない、シーズン中は再三出ていたオフタックルのランもとめられる。一年生ながら試合に出ていたQB#17森山選手を入れ、流れを変えようとするも止められてしまった。ここで前半終了。

前半を振り返って見ると、名城大学が準備してきた事を発揮しているようだった。阪大のオフェンスは今シーズンドライブを重ねていたランに対応され止められている。ディフェンスもサインの裏を突くプレイや快速QBにかき回されていた。同じようなプレイを繰り返されている割にはなかなか対応できていないような印象が強かった。
今シーズン前半終了時で2本差をつけられた試合は無く、それだけに名城大学の強さを感じさせられる結果となった。しかし、サイドラインの選手たちには悲壮感は感じられなかった。後半必ず逆転して勝ってくれ、スタンドの思いもそれだけだった。

【第3Q】

阪大のリターンで始まった後半は、苦しい立ち上がりとなった。WR#7羽黒選手に一本パスは通るもののフレッシュ出来ずに終わる。それを受けたディフェンスも再びQB#12のランにスクリーンとかき回されてしまう。途中QBスクリーンのスペシャルプレイをLB#50山倉選手がロスタックルで仕留めるなど、良いプレイも見られたが、ドライブを重ねられ自陣の25ydsまで侵入されてしまう。だがここは何とかFGに追い込み3点で耐えて見せた。攻守共に前半からの流れをなかなか断ち切ることが出来ず、手詰まりな感が出てきているようだった。

【阪大 0-17 名城】3Q残り7:30

まずは一本返したい阪大オフェンスだったが、OL陣が思うようにブロック出来ていない場面も多々見られるなど苦しい展開だった。しかし、RB#4木村選手へのパスが通りハーフウェイラインまで進む。スペシャルプレイは失敗に終わるものの、4thダウンパントでP#29井上選手が走りギャンブル成功!続いてのドロープレイも決まり敵陣25ydsまで侵入した。しかし、パスにランにと止められてしまう。パワーで負けているのか今までの様なゴリゴリと進むドライブが出来ていないのが辛いところだった。

敵陣の21ydsでFG Tryとなるが、またもや外れる。シーズン通しての不安要素がやはり響いてきた。と、ここは相手の反則で5yds前進、4th1ydsとなりギャンブルを試みオープンのランをするも、止められる。阪大のオフェンスの傾向を相手に分析されつくしているような感じを受けた。何とか奪回して欲しい所だったが、状況は良くならない。

今シーズンの阪大の良い所は攻守蹴が互いに支えあっている所だろうか、これまでの試合ではオフェンスが時間を使いディフェンスを助ける場面が何度も見られた。この日はここでディフェンスが持ちこたえてみせる。名城オフェンスのパスをLB#50山倉選手がカット、それをDL#97大家選手がインターセプト!敵陣12ydsからのオフェンスだったが、せっかくの好機を活かす事が出来ない。オフタックルのランもオプションも止められてしまう。4th3ydsとなりまたもやFGかと思われたが、阪大はギャンブルを選択。だが、止められてしまう。

どうしてもランが出ない。相手のディフェンスに対応出来ずにいるオフェンスの姿を見るのはシーズンを通して初めての様に思えた。ここで3Qが終わる。再三のギャンブル失敗が重くのしかかる。

【第4Q】

阪大に残された時間は12分間。再度ディフェンスが踏ん張る。LB#8郡山選手のナイスタックルもありオフェンスに回す。残り時間が少ない、しかしオフェンスが出ない。フリフリにショートのダイブとことごとく対応されてフレッシュ出来ずに終わった。またもや回ってきたディフェンスはドライブされるも何とか耐えてみせるものの、気付けば時間が無くなっていた。

残り時間 2:50

RB#2小木曽選手へのスクリーンが決まりロングゲインするもその後が続かなかった。立て続けにパスを投げるも失敗。時間は刻一刻と無くなっていった。最後にWR#7羽黒選手へ投げたパスも失敗に終わり攻守交替となってしまった。

残り時間1:36

ディフェンスは何とかしようと奮闘するも最後はニーダウンされ、試合終了

新チームが発足し、今シーズン快進撃を続けてきたTRIDENTSのシーズンが終わった瞬間だった。

くしくもこの日は旧大阪外国語大学GAMBLERSがシーズンを終えてから調度一年、シーズンが始まる前は新しいチームでどこまで行けるのかと言う気持ちもあったが、蓋を開けてみれば周りの予想を覆し大躍進を見せてくれた。京産大とのプレイオフに勝利した時は本当に一部への期待を膨らませた。この勢いのまま一部昇格かと思わせてくれた。

夢半ばで残念な結果となってしまったが、TRIDENTSとしてはとても意味のある一年間になった事だろう。これだけのチームを作り上げた四回生諸君には胸を張って欲しい、後輩諸君が来年こそは悲願を達成してくれるだろう。本当にお疲れ様でした。

来年もTRIDENTSの活躍を期待している。

<執筆 スタンドより”い”>